チェンバロ製作家安達正浩 – クラヴサン工房アダチ
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初期フレンチ二段鍵盤 5オクターブ未満(ベーシック)
東京都 個人蔵
1678年ジルベール デリュイッソーに基くフランス二段鍵盤チェンバロ(音域AA-d3) 幅85cm 長さ2m10cm
17世紀から世紀末にかけて国力を増していく時期にフランスでのチェンバロ製作を目指していた製作家が、諸外国の製作法を研究しつつ作り上げたある同一性を持つ土着的チェンバロ
ドゥニ、ティボー、デリュイッソー、ヴォードリーなどの製作家が知られる。当時富の象徴であった美しく良質な木材ウォルナッットを楽器本体に使用。高級家具調度としても品格のある木地仕上げとなっています。底板に構造材を取り付けるイタリアチェンバロを彷彿とさせる構造をもち、響板は後期フレンチの制限された構造ではなく、全体が太鼓の膜のように響くボリューム感のある男性的で力強い音響を目指しており、そこに高音の輝く芯のある旋律が際立つ様に設計されています。小ぶりでパンチのある音響は国作りの機運が高まるエネルギッシュな時代に相応しい輝かしい音色を持つ魅力的なチェンバロです。
シャンボニエール、ルイクープラン、フランソワクープランなどリュート音楽を取り入れつつフランス独自の音楽を生み出したフランス音楽最初の輝きを生み出した楽器と言えます。後期フレンチの優雅さに対して辛口の貴族的精神の洗練を表現できる楽器です。
鍵盤 | 下(主)鍵盤 | 8、4フィート2列の弦 |
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上鍵盤 | 8フィート1列の弦 | |
バフストップなし | ペダルなし | |
音域 | AA~d3 54鍵(4オクターヴ半) |
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ピッチ | a1=398Hz~440Hz (ピッチ可変トランスポージング機構付) |
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寸法 | 奥行2m10cm 幅85cm 厚さ28cm (脚部含まず) |
ケース | ウォルナット |
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響 板 | エピセア |
ピン板 | 樫 |
ジャック | 楓 |
タング | モチノキ |
ジャック・バネ | シーガーエース |
鍵盤 | 黒檀張(黒鍵)、黒染梨材牛骨張 |
弦 | マルコム・ローズ製作クラヴサン用特殊弦(中高音:鉄、低音:真鍮) |
爪 | POM |